第14話・兄弟対決(CASE・1 傘)

 はじめに
 まず、こちらを見てください。
 「という訳で、次回予告も考えてないので明日にでも加筆します。」
 これは、前回の13話の最後に書いたモノなのですが、加筆してません!といより、すっかり忘れていたのでした(大汗)
 なので、今回は予告なしで本編を書きますが、最初に解説をしたいと思います。題名通り、今回はみっつと愚弟(以下、マーク)の間で起こった事件を書いてみようと思います。多分、他にもネタを思い出したら別の話を書くかもしれないのでCASE・1という形を取っています。では、本編のスタートです!

 これは、みっつが深夜のコンビニでバイトをしていた時のエピソードである。バイト先のコンビニは、みっつの家から徒歩で10分位の場所にあったので、みっつは22時からバイトなので21時40分くらいに家を出ていた。だが、この日は雨が結構降っていたのである。みっつは、少し早めに行こうと思い玄関に行ったが、愛用の青い傘がないのに気づいた。
 みっつ 「母上~!俺の傘、知らない?」
 母上 「さぁねぇ?私は知らないよ~。マークにでも聞きな。」
 居間に戻り、テレビを見るマークに話しかける。
 みっつ 「マーク!傘、知らない?」
 マーク 「知らないよ、兄貴さっさと行けよ!」
 みっつ 「うるせぇ!お前、確か少し前に借りてったよな?さては、どこかに忘れて来たんだろ?」
 マーク 「知らないよ!うるせ~な~!」
 あまりにも生意気で非協力的な弟の態度に頭に血が上ったみっつは、マークにローキックを叩き込んでから、仕方なく母上の明らかに女物の傘(あまり、使いたくないデザイン)を片手に急いで家を出てバイト先に向かった。
 時間に間に合ったみっつは、いつも通りに業務をこなし翌朝の7時に終了になったのだが、バックルームの傘を置いた場所に来た時に、ふと青い傘が目に飛び込んできた。
 (あれ?昨日の夜は暗くて気づかなかったけど、俺の愛用の傘に似てるな~?)
 ふと、嫌な予感がしたみっつは、傘を手に取り調べてみたが、どうやら自分の傘に間違いなかった。数日前の雨の日にバイト先に持って来たまま忘れてしまったようだった。とりあえず、失くしたと思った傘が出てきたのでご機嫌で帰宅したのだが、
 (昨晩、あれだけ疑ったし、この傘をマークが見たら怒るかも?)
 と、考えながら歩いていた。その一方で、
 (どうせ、アイツがこんな早い時間に起きてるわけないべ。)
 という、楽観的な考えもあったので家に着いて普通にベルを鳴らしていた。
 みっつ 「俺だよ~。早く、開けてくれ~。」
 ドアが開いた。玄関には、予想外な事にマークが立っていた。そして、両手に傘を持つみっつをしげしげと眺めながら、
 マーク 「兄貴、いつから二刀流になったの?」
 と、妙な事を言い出したので、みっつは話に乗ってやって、
 みっつ 「いや~。昨日、レジ打ちしながら開眼したよ~。」
 と、返事した。すると、ドアが「バタン!」と閉まり、続けて「ガチャッ」と鍵が閉まった。更にトドメとばかりに「カチャカチャ」とチェーンまで閉めてくれやがった。
 みっつ 「こらぁ!このガキ、早く開けろや!」
 マーク 「兄貴が謝ったらね。」
 みっつ 「うるせぇ!疲れてんだから入れてくれ!」
 マーク 「じゃあさ~。今日は月曜だし、ジャンプ買ってきてよ。勿論、兄貴の奢りでね。」
 と、増長して要求を突きつけて来た。
 みっつ 「ざけんな!お前、普段からジャンプなんて買わないだろうが!」
 マーク 「なんか、今日に限って読みたくなったんだよ~。」
 この後、しばらく口喧嘩を繰り返し、見るに見かねた母上の配慮で家に入ることが出来たが、徹夜明けで疲れ果てていたみっつは布団に直行してマークにお仕置きするどころでは無かったのだった・・・。
 
 さて、いかがでしたか?今回から、愚弟ではなくマークに変えました。今回の冒頭のシーンで、母上が「さぁねぇ?私は知らないよ~。愚弟にでも聞きな。」って言うのは、不自然を通り越してしまうので変更しました(笑)
 次回は第15話「兄弟対決(CASE・2 マリオ)」をお贈りします~。どうぞ、お楽しみにして下さいね~!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
           [総監督・原作・監修] 海ちゃん
           [脚本・シリーズ構成] みっつ


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